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『インドクリスタル』を読んだ [読書]

・山梨県で高性能振動体となる人工水晶を製造している藤岡は、人工水晶の核となる種水晶の買い付けにインドに向かった。そこで出会った高品質な水晶を獲得すべく現地人と交渉してゆく。そこで出会ったロサというアウトカーストの少女に聡明さを感じた藤岡はなんとか彼女を救い出したいと考える。。。
・先端技術に使用される水晶を巡ってインドの小さな部族の村で繰り広げられる物語。モチーフが『工業用水晶』っていうだけでもう面白そう
・篠田節子の小説は(まだ2作しか読んでないけど)、結構ダイナミックに時間が経過する。半年とか、2年とか。
・インドって、ここまで暗黒大陸なのか。まぁインドに限らず海外でビジネスを進めようとするのは大変だなぁ。yogiさんも気を付けよう。

・『普通の日本人の感覚を持ったインド人』が出てこない。いい人そうな人も平気で怠け、裏切り、脅迫する。

・最終章がかなり駆け足な感じ。これは以前読んだ『ブラックボックス』もそんな感じだったので、おそらく作風なのでしょう。

・インド少女ロサ、彼女は本作のみで退場なのかなぁ。悪魔的な魅力を持つ天才少女。彼女が成り上がっていく中編とか、読んでみたいなぁ。


インドクリスタル

インドクリスタル

  • 作者: 篠田 節子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 単行本



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