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『トリツカレ男』を読んだ [読書]

・いしいしんじ著。
・興味が湧いたら一直線、それしか頭になくなってしまう『トリツカレ男』のジュゼッペ。彼が興味を持ったのは三段跳び、サングラス、オペラ、昆虫採集、、、そして一人のかわいい少女、ペチカ。ある日動物園で風船を売っているペチカを一目見てトリツカレてしまったジュゼッペはあらゆる手段で彼女を幸せにしようとするのだが、ペチカにはどうしても取れない暗い影があった。。。
いしいしんじと言えば、先日蓮實重彦が三島由紀夫賞を受賞した際の記念会見で名前をあげられてとばっちりを受けた感のある人。

蓮實重彦さん、報道陣に「馬鹿な質問はやめていただけますか」 三島由紀夫賞を受賞(ハフィントン・ポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/16/hasumi-mishima_n_9998942.html
まったく喜んではおりません。はた迷惑な話だと思っております。80歳の人間にこのような賞を与えるという機会が起こってしまったことは、日本の文化にとって非常に嘆かわしいことだと思っております。

もっともっと若い方。私は、順当であれば、いしいしんじさんがお取りになられるべきだと思っておりましたが、今回の作品が必ずしも、それにふさわしいものではないということで。選考委員の方が、いわば「蓮實を選ぶ」という暴挙に出られたわけであり、その暴挙そのものは、非常に迷惑な話だと思っています。

・フォントサイズも行間も大きい、全160ページ。すぐ読み終わる。ハヤカワの翻訳モノだったら多分80ページくらいだ。
・過去のトリツカレ趣味がペチカを救うのにいろいろ役立つのが楽しかった。
・クレイとか、パペットアニメーションにすると楽しそうなお話でした。
・特にすることのない休日とか、だらっとしたい時に、オススメの一冊。


トリツカレ男 (新潮文庫)

トリツカレ男 (新潮文庫)

  • 作者: いしい しんじ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/03/28
  • メディア: 文庫



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