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『デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか』を読んだ [読書]

・グレッグ・クライツァー著、竹迫仁子訳。

・異常な肥満大国となってしまったアメリカ合衆国。いつから、どうしてこのような『FAT LAND』となってしまったのか。そしてその解決方法は。。。

・yogiさんは米国の極端な食生活に関心がある。よくあんなおかしな食べ方をして平気だなぁ、と。まぁ平気ではないからこういう問題提起する本が出版されるんだろうけど、それを是認する社会というものが気になる。

・企業が安く仕入れることのできる商品を多く消費させようとマーケティングし、それが成功すると、結果的に国民は肥え太る。食べ物は消えるが、皮下脂肪、内臓脂肪は国民の腹に蓄積されてゆく

・学校は補助金を受ける代わりに校内にファストフード店を許可する。子供の頃からジャンクフードに囲まれ、テレビをつければスナック菓子と炭酸飲料のCM。こんな環境で育てば、なかなかジャンクフードから脱することはできない。
・危険な地域で暮らす子どもは外で遊べない → 屋内で遊ぶ → テレビの視聴時間が増える → 食品CMに触れる時間が増える → 運動不足とお菓子の食べ過ぎでまた肥える。。。

キリスト教の寛容の精神が、他者ではなく、自分に向かっているという考え方が面白かった。以前はもっと自分には厳しかったんだって。キリスト教って。

・国民に食べ物を少しでも多く売って儲ける企業がアメリカで優勢になっているから現在の『デブの帝国』が発生しているのだから、『食べさせない/痩せさせることが儲かる』社会が発現すればみんな痩せるんだろうなぁ。でもそれはちょっとした恐怖社会のよう。

・著者は既に現在肥満の大人に対しては諦めているように見える。その代わりにいかにして子どもの肥満を防ぐのかを考えている。

『少しくらいふっくらしている方が長生きする』というのも、アメリカ人に過食に対する罪悪感を弱めるための統計トリックなんだって!!騙されないで!!

・興味深い一冊でした。


デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか

デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか

  • 作者: グレッグ・クライツァー
  • 出版社/メーカー: バジリコ
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: 単行本



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