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『隠密味見方同心5 フグの毒鍋』を読んだ。 [読書]

・風野真知雄著。
・毎度おなじみ味見方同心シリーズも早や5作目。表題作含む4編。

『馬鹿弁当』
・魚之進宅の隣で作業をする大工から持ちかけられた相談。詰めたご飯に鰹節と醤油をかけただけの『馬鹿弁当』を毎日持ってきていた男がふっと来なくなったという。非番だったが魚之進は独自に捜査し。。。
シャケの弁当は、確かに冷めてもおいしいよなぁ。yogiさん妻にお弁当を作ってもらってるんだけど、シャケ弁だと嬉しいもんなぁ。

『フグの毒鍋』
・ヤクザの親分襲名の際、度胸試しに盲人がさばいたフグを食べる習慣があるのだという。そんな『フグの毒鍋』捜査を魚之進は命じられたのだが。。。

『イカタコ煮』
・腹を切られ、そこに互いの足を入れられるという男女の死体が発見された。この猟奇的な殺人事件が発生した時にちょうど輪番だった魚之進。事件現場で野次馬がふと漏らした言葉が『イカタコ煮みてぇだな』。イカにタコの足を詰めて輪切りにしたイカタコ煮。魚之進はイカタコ煮を売っている惣菜屋を訪ねる。。。

『なみだ酒』
・にゃんこの麻次に『同心たるもの女も知らなきゃいけません』と言われ、いよいよ決心して吉原に向かった魚之進。女性を決めていよいよ、という時にという時に『俺が百両で身請けしたんだ』と男が乗り込んできて。。。
頬に伝った涙を肴に酒を呑む、男にはそんな夜もある。
・果たして魚之進は『大人』になれるのか。。。

・北谷道海入道がよく出てくる。
・それに対して大江戸グルメライター、味見師の文吉さんが出てこなくて寂しい。準レギュラー格だと思っていたのだけど、本作には一切登場せず。

お江戸サイコサスペンス、『イカタコ煮』が面白かったです。
・兄波之進の暗殺の真相と『この世のものとは思えないごちそう』はシリーズを続ける限り真相にはたどり着かせない方針なのか。もうそこらへんは結構どうでも良くなっているんだがなぁ。特に波之進暗殺犯(の黒幕)はもう誰か判明しているんだし。
・魚之進の、波之進の未亡人お静への恋心はどう発展するのか。大丈夫か魚之進。

・5冊続いてまだマンネリ感がない、シリーズ作品としては大成功ですな。


隠密 味見方同心(五) フグの毒鍋 (講談社文庫)

隠密 味見方同心(五) フグの毒鍋 (講談社文庫)

  • 作者: 風野 真知雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/01/15
  • メディア: 文庫



隠密 味見方同心(五) フグの毒鍋 (講談社文庫)

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  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/01/15
  • メディア: Kindle版



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