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『隠密 味見方同心(四) 恐怖の流しそうめん』を読んだ [読書]

・風野真知雄著。

・大江戸グルメミステリー、味見方同心シリーズ第四弾。

『つるもどき』
・ご禁制の鶴の肉に模した『つるもどき』を精進料理に出していたという寺の住職が殺された。魚之進は犯人になんとなく辿り着いていたのだが、お寺での犯罪は寺社奉行の管轄。。。
・天海入道現る。
・本作の中で一番ミステリー感ある。

『へったれ漬け』
・町に辻斬りが出没するという報せに警戒する奉行所。鎖帷子を着込んで夜警にあたる。魚之進だったが、辻斬りを取り逃がしてしまう。逃がした場所は昼間べったら漬けならぬへったれ漬けを食べたところだった。。。
・魚之進、相変わらず剣術は苦手。

『ちくび飴』
・かわいい3人の町娘が飴を売っている。実はその飴は彼女らの乳首の形をしていると噂になって。。。
・江戸時代にもこういう微エロ商売、あったのだろうか。

『怪談そうめん』
・川に流れてくるそうめん。元を辿ると渋谷のお屋敷。お屋敷に閉じ込められている女性には悲しい過去が。。。
・本シリーズ、読みやすいからこの作品もサラサラーっと読み進めていたら、人間関係とストーリーがわからないまま読み終わってしまい、慌てて読みなおした

『第8回 日本タイトルだけ大賞』ノミネート作品。残念ながら受賞は逃しています。大賞は『やさしく象にふまれたい』
http://www.sinkan.jp/special/title_only_8th/nominate.html

・『大名やくざ』『わるじい秘剣帖』など、そもそも風野真知雄はタイトルだけ大賞の常連だった。

・脇役もそこそこ顔を見せ、父親の過去にも触れるなど、ますますシリーズとして安定してきている。

・今回も兄波之進の死の真相については進展せず。作者はこれを解決する気があるんだろうか。謎のままシリーズ最後まで引っ張るつもりなんだろうか。個人的には早めに解決してもらって、普通のグルメミステリーにして欲しいんだけど。でも謎を解いちゃうと味見方同心という役職自体がなくなりそうだしなぁ。難しいところなのでしょう。

・出版間隔、短いなぁ。2016年1月、もう次巻(フグの毒鍋)が出る。1年で5冊。すごいハイペース。でも面白いのでyogiさん的には嬉しい限り。


隠密 味見方同心(四) 恐怖の流しそうめん (講談社文庫)

隠密 味見方同心(四) 恐怖の流しそうめん (講談社文庫)

  • 作者: 風野 真知雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/09/15
  • メディア: 文庫



隠密 味見方同心(四) 恐怖の流しそうめん (講談社文庫)

隠密 味見方同心(四) 恐怖の流しそうめん (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/09/15
  • メディア: Kindle版



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