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『トリガー』を読んだ [読書]

・板倉俊之著。
・議会制民主主義が廃止され、国王制が敷かれた近未来の日本。一向に犯罪が減らない国を憂いた国王は、『いかなる犯罪も死刑になる恐れがある』という抑止力を期待し、選出された一般市民に拳銃を貸与し、彼らの判断で射殺を許可する法律を制定した。『トリガー』と呼ばれる射殺人への恐怖に怯えるもの、微罪で射殺された家族、トリガーに選出されたものの殺害を逡巡するもの、その力に溺れるもの。様々な人間模様を描く。

・お笑いコンビインパルスの板倉氏の作品だ。
・すぐ読める。ほんとすぐ読める。
・小説っぽさがない。ストーリーが描写されてはいるんだけど。比喩が少ないからかな。スピーディだからかな。描くポイント、省くポイントがテレビドラマ、舞台、マンガの筋書きのよう。
・一周回って振り出しよ、という作り方に板倉氏の作るコントに通じる部分を感じるし、最後の最後で一笑い誘うところがやっぱりお笑い芸人だなぁ、と思う。


トリガー

トリガー

  • 作者: 板倉 俊之 (インパルス)
  • 出版社/メーカー: リトル・モア
  • 発売日: 2009/06/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



トリガー(1)

トリガー(1)

  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2012/01/10
  • メディア: Kindle版



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