SSブログ

CANON CANOSCAN LIDE 80の分解修理をする。 [コンピューター]

スキャナを使おうとしたら以下のメッセージが表示され、スキャンしてくれません。
ロックスイッチを解除し、I/Fケーブルを抜いて、接続しなおしてください。 スキャナドライバを終了します。

搬送用のロックスイッチが背面にあるのですが、ロックは解除されています。


[搬送用ロックスイッチ]

ロックが解除されているにもかかわらずこのエラーが出る場合は、スキャナユニット搬送ワイヤが外れている可能性があるので、分解してワイヤを張り直してあげます。

搬送ワイヤにアクセスするためにスキャナを分解する方法は以下の通り。
マイナスドライバーとゼムクリップ、勇気をご用意ください。


1. スキャナの両長辺の枠を外します。楕円部分が接合部になるので、何かを差し込んで持ち上げます。





2. 枠部分の中央部で本体とツメで噛み合っているのですが、枠全体に両面テープが貼ってあるのでツメをうまく逃がすこともできません。もう勢いに任せて力任せにバキベキと取り外します。ここで勇気が必要。すごい音がしますが、まぁ壊れることはありません。もしも割れてもまぁ、実用上問題はないでしょう。




3. こんな感じで取り外せます。左右両方頑張って取り外します。




4. 原稿台ガラスを取り外します。矢印方向に原稿台を押し込むと隙間ができるので、取り外すことができます。ガラスは傷つけないように柔らかいもの(座布団など)の上に置いておきます。



↓↓↓↓↓




5. ユニット搬送ワイヤを取り外します。原稿台に蓋をして本体を裏返し、ワイヤ固定ユニットを取り外します。○部分をゼムクリップなどの細いもので押し込みながら、マイナスドライバー等で矢印方向にツメを動かします。



↓↓↓↓↓

こんな感じになったら再び本体を元に戻します。




6. スキャンユニットを少し奥に移動させておいてから、5.でズラしておいた搬送ワイヤ固定パーツを取り外します。




7. スキャンユニットを外して裏返し、搬送ワイヤを写真のように通します。




8. スキャンユニットを通信ケーブルに気をつけながら元に戻し、原稿台に埃や指紋が内側に付着しないように気をつけながら取り付け、左右の枠を中央のツメに滑りこませるようにしてはめ込みます。



9. 直りました。




搬送用ロックスイッチが解除されているのにメッセージが表示される場合は試す価値はあると思います。

以上、ご参照ください。




nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 1

コメント 4

taro-u

とてもわかりやすいです。素晴らしい!
構造・設計意図が分かれば機械は直りますよね。
説明書にもそのへんのことが書いてあるといいのですが
特に電子機器は冷却用のファンが必ず付いているのに、そのフィルターの
掃除そのものがしにくかったり出来ない構造のものが多いように感じて
設計者はなにを考えて設計しているのか疑問になることがあります。
メンテナンスは自社が独占みたいな考え方は好きではありません。
by taro-u (2011-11-19 09:11) 

yogi

> taro-u さん

確かにメンテナンスしづらいのは敬遠しちゃいますね。
ある程度ユーザーに任せる部分を作っちゃえば、メーカーも
楽になるような気もするんですけど。余計に面倒なことに
なっちゃうんでしょうかね。
by yogi (2011-11-22 10:09) 

simada

古い機械でエラー表示が出て、あきらめようとしましたが、
お陰様で、また使えるようになりました。
組み立てに、少しだけ戸惑いましたが、
上手くいき直りました。
有難うございました。

by simada (2013-09-01 13:01) 

yogi

> simadaさん

おお、お役に立てて嬉しいです。
もう10年前の機種になりますが、フラットベッドスキャナの性能って本機くらいで十分ですよね。
大事にしてあげてください。
by yogi (2013-10-02 10:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました