『彼女について知ることのすべて』を読んだ

佐藤 正午著。主人公である『わたし』とその周りのさまざまな『彼女』たちとの物語。

出てくる『彼女』たちは以下の通り。

恋人
元恋人
教え子Aとその母親
教え子Bとその母親
『恋人』の弁護士
『わたし』の義母

主にこれら8人の『彼女』が登場し、主人公の知る『彼女について』と『彼女についてのわたしの気持ち』が細かく語られる。
他にも隣の奥さんや教え子の友人、彼女の同僚など、細かくつつくともっといるけれど。

まるで意地になっているかのような、こと細かな描写。おそらくこの人の作風なんでしょうね。他の作品は読んだことないけど。。

時間軸もどんどん変わり、現在、8年前、6年前、また現在。。。現在が1年経ったから7年前が8年前になったり。改行したら8年前だったりしてるので気が抜けない。


非常に面白かったです。

本書のキーになっているようななっていないようなものの写真



メタセコイアの木。20m級というと、こんな感じでしょう。

彼女について知ることのすべて (光文社文庫)

• 作者: 佐藤 正午
• 出版社/メーカー: 光文社
• 発売日: 2007/11/08
• メディア: 文庫