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『ニュータウンは黄昏て』を読んだ [読書]

・垣谷美雨著。

・東京都下のニュータウンに両親と住む琴里。友人の紹介で大金持ちの二代目を紹介され、トントン拍子で交際がスタート。このまま玉の輿に乗っていいの?紹介してくれたミキコは南アフリカに行ったというけれど。。。
『郊外型ニュータウン』が舞台だ。バブルを経て、老朽化が進み、建て替え議論が出てくるけど賛成派と反対派で議論は平行線。住人も高齢化が進み、管理組合はさながら老人会だ。それでも話し合い、結論を出さなければならない。

・主人公琴里を通した就職氷河期世代の現実、母頼子を通した東京の住宅事情とマンション建て替え問題、琴里とその友人の、結婚観、恋愛観を描く。とてもおもしろい。一気に読める。

・『安いから』『オシャレだから』『みんな買ってるから』だけで終の棲家を決めると結構大変だよ、というお話。
・かといってyogiさんみたいにタイミングを逃し続けていつまでも賃貸に住んでいるのもどうかとも思うんだけど。でも今の住まいが気に入ってるからなぁ。腰が重いぜ。

・住宅選びは失敗が許されない大事業なのだ。

・文庫版を読んだんだけど、文庫版後書きがとてもおもしろかった。この人エッセイストとしても一流。

・女性が女性を描いているから飾らず貶さず、等身大を描けているように感じました。


ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫)

ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫)

  • 作者: 垣谷 美雨
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/06/26
  • メディア: 文庫



ニュータウンは黄昏れて

ニュータウンは黄昏れて

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/01/22
  • メディア: Kindle版


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