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『夢を売る男』を読んだ [読書]

・百田尚樹著。
・文芸出版の丸栄社の主力商品は著者と費用を折半して出版する『ジョイント・プレス・システム』。実際には著者に過分に支払わせ、著者の支払いのみで利益を上げている。編集部長の牛河原は今日も未来の大作家様を目指す、夢見る人々を口車に乗せ、出版費用を捻出させる。。。
・『本を売る』のではなく、『本を売りたい』という人の夢を叶える仕事
・『現代では夢を見るには金がいるんだ。海外旅行に行くのも金がいる。いい服を着るのも金がいる。うまいものを食うのも金がいるんだ。金のかからない夢は、布団の中でしか見られないんだよ(302ページ)』
・文学青年、自分はビッグになるんだと根拠の無い自信を持っている男、教育ママ、、、様々な人が様々な理由で本を出そうとする。
・部下の荒木君とよく話をしているんだけど、この荒木君、星新一の小説の登場人物のようだった。エス氏みたい。合いの手兼状況説明係。『○○といえば△□賞を獲った大作家じゃないですか』『ええ、そんなことしたら××が○○になってしまうじゃないですか』『そこまで考えてらっしゃるとは、さすが部長です』みたいな感じ。

・ラストシーンはどうだろう。むぅ。

・作中で『頻繁に更新してるブロガーにも声をかけろ、あいつらは自分の文章を認めて欲しくて仕方ないんだ』とか書いてあったから、yogiさんも声をかけられても騙されないように気を付けなきゃ。


夢を売る男 (幻冬舎文庫)

夢を売る男 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2015/04/03
  • メディア: 文庫



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