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『歌うクジラ』を読んだ [読書]

・村上龍著。
・海中でグレゴリオ聖歌を正確に歌っていた、千年以上生きていたらしい超長寿のクジラから不老不死の遺伝子を発見した人類。社会は不老不死を享受できる"上層"と支配される"下層"に分化していった。そして22世紀の日本。性犯罪者が収容される九州の『出島』で生まれ育った少年アキラは父親から『社会を転覆させる重大な秘密』を体内に埋め込まれ、ある人物に会うための出島を飛び出した。途中でさまざまな階層の人類に出会いながら、アキラは旅を続ける。。。

つまんない。退屈。読みづらい。面白いのは最後数十ページだけ。でも上下巻合わせて700ページのひたすらつまらない描写を読み続けなければ最後数十ページの面白いところも面白くないので、頑張って読み続けるしかない。村上龍の本は面白いパートがどんどん減ってきている気がする。これはyogiさんが歳をとったからなのか、村上龍が歳をとったからなのか。

・タイトルだけだと『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』を思い出す。確かに宇宙も出てくる。
・棒食食べたいー。『文化経済効率化運動』によって食事が簡素化された結果生まれた、必要な栄養が取れる棒状の食べ物。イメージとしては魚肉ソーセージとか、カニカマとか、あるいはソイジョイとかカロリーメイトみたいなのを想像している。
・この『文化経済効率化運動』によって、日本語から敬語が失われている。

・インターネットではよく『大 都 会 岡 山』と、岡山県を揶揄することがあるのですが、本書では本当に大都会の設定になっている。『大 都 会 岡 山』は22世紀に実現されるらしい。

岡山市(大都会)(アンサイクロペディア)
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E5%B8%82_(%E5%A4%A7%E9%83%BD%E4%BC%9A)

・繰り返される表現とか、ガスケット(22世紀の大人気スポーツ、鬼ごっことサッカーとドッジボールが組み合わさった感じ)の試合描写とかはガッツリ読み飛ばしていいと思う。

・村上龍電子本製作所の章扉/アートワークを見ながら読むと、章毎にキーになるアイテムがイラスト化されているので、理解しやすい。ネギダールの飛行機とか、理想村横断バスとか。適宜参照すると良いと思います。

歌うクジラ(村上龍電子本製作所)
http://ryumurakami.com/utaukujira/

・読後感は悪くない。『あ、ここで終わらせるのか』というところで終わるんだけど、悪くない。さすがだと思う。でも大部分がつまんなくて退屈で読みづらい。
・でも最後の数十ページはホントに面白いよ、とフォロー。

歌うクジラ(上) (講談社文庫)

歌うクジラ(上) (講談社文庫)

  • 作者: 村上 龍
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/10/16
  • メディア: 文庫



歌うクジラ(下) (講談社文庫)

歌うクジラ(下) (講談社文庫)

  • 作者: 村上 龍
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/10/16
  • メディア: 文庫



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