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『キリンヤガ』を読んだ [読書]

マイク・レズニック著

・開発により自然が失われ、急速に進む欧米化に違和感と危機感を持ったケニヤのキクユ族はある決断を下す。それは別の惑星に移住し、西洋文明に侵されない、『伝統的な』暮らしをすることだった。そこはキリンヤガと呼ばれ、部族長と"ムンドゥムグ"と呼ばれる祈祷師を中心とした彼らのユートピアだった。
・しかし移住から年が経ち、ムンドゥムグと民衆との間に微妙な距離が生まれ、やがて。。。

・西洋文明と伝統文化、若者と老人、父と子など、さまざまな対立と相克がある。もっと穏やかに解決できないものか。。。と思うんだけど、ムンドゥムグにしてみれば、『一つ許せばまた一つ許さなければならなくなり、やがて我々は黒いヨーロッパ人になってしまう』ということなのでしょうけど。

・非常に面白い。
・設定が『テラフォーミングされた惑星』ていうだけでこれがSFか?とも思うんだけど。面白いからいいのです。


キリンヤガ (ハヤカワ文庫SF)

キリンヤガ (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: マイク レズニック
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 文庫



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