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SONY VAIO PCG-SR9/K使用記 (その1) [思い出]

PCG-SR9/Kと僕。文章長いです。だから分割しました。今日は第一弾です。

2000年5月、そのマシンは発表された。多分ITMedia(当時のZDNET)かImpress PC Watchかなんかで見たんだと思う。
↓多分このあたりを見てた。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000516/sony1.htm

CPU: Intel Pentium III 600Mhz
メモリ: 64MB(最大256MB)
ハードディスク: 13GB
ビデオカード: NeoMagic2(VRAM:6MB)
モニタ: 10.1インチ液晶(XGA)
OS: Microsoft Windows Professional

当時は"銀パソ"ブームがピークを越したくらいで、どのメーカーも"銀色・アルミ・軽量モバイル"を謳ってた。すべての"軽量モバイル"は、ほぼ同じデザインだった。というよりは、VAIO 505シリーズを意識するあまり、『VAIOに似ないように、且つ市場で受け入れられるように、とデザインしたら、すべてのメーカーが同じ答えを出した』、そんな感じだった。

そんな中で発表されたのがSONY VAIO PCG-SR9/Kだ。定時後の休憩時間に会社の同僚と見て、そのスペックやデザインに興奮しながら話をした。当時会社にはフレッツISDNが引かれていた。

スペックも、デザインも十分であり、なにより5時間もバッテリーが持ち、XGA(1024*768ピクセル)液晶である(当時、20万円前半のノートPCはたいていSVGA(800*600ピクセル)だった)ということもあって、購入を決意した。
薄いブルーグレイの外観は、とてもビジネスモバイルには見えなかった。それまでのバイオレットとは違い、PCを感じさせなかった。ソニーもどうやらビジネス以外の需要を狙っていたらしく、広告写真は女性向けの鞄と一緒にレイアウトされていた。この色は、SR以外にも採用されてゆき、VAIOのもうひとつのカラーラインとなっていった。

2000年6月末、発売日当日に僕はビックカメラに行き、外観がWEB上の写真と同じであることを確認した。うん、買おう。店員に『あれ下さい、あの、薄紫のやつ』、と言った。ちょっとは触ってから買うべきだったのではないかと思っている。給料一か月分だぞ。いや、周辺機器も含めたらそれ以上だぞ。もう少し慎重になるべきだったのではないだろうか。

LANカードを買い、ウレタンのソフトケースを買い、PC用のバッグを買った。『今日パソコン買ってきたんで、これに合う鞄がほしいんですよー(^_^)』と、箱からPCを取り出し、良さそうな鞄に入れてみる。
SAZABYのブリーフケースがちょうど良かったのでそれを買った。
これと同じ鞄を持っている人と5年間で4人に遭遇した。これは、多いのか、少ないのか。ただ、僕は同じ鞄を持っていることを、どうも隠そうとしてしまう。気恥ずかしいのかなぁ。ナイロン裏ビニールコートの耐水性鞄で、VAIOを買った日から、ほぼ毎日使い続けているが、まったく壊れないタフな鞄である。さすがSAZABY。シャアが乗っていただけのことはある。違う。わかる人は、少なかろう。

それから僕は鞄にVAIO様を詰めて、会社に通った。満員電車に揺られた。良い体力作りとなった。

Windows2000が搭載されていたのだが、それに比べてメインメモリが64MBというのは貧弱すぎた。起動が遅い。嫌になるほど遅い。アプリケーションも立ち上がりが遅い。ボーナスが出たころに速攻で128MBの増設メモリを購入した。リテールとはいえ3万円もした。当時としても高かったほうだと思う。今では同等品が7,000円だ。ムーアの法則はこんなところでも如実に実現されている、ということなのか。

参考: ムーアの法則
http://e-words.jp/w/E383A0E383BCE382A2E381AEE6B395E58987.html

これで64+128で192MB。
一気にマシンは高速化した。起動も、動作も。

喜びも束の間、数日後、頻繁に異常終了を繰り返し、最後には起動しなくなった。

データのバックアップを取ってリカバリを試みた。CD-ROMを認識し、リカバリの途中でマシンが落ちた。背中や腋の下や手のひらに嫌な汗がとるとると流れる。手は震える。リカバリの途中でマシンが落ちたんだぞ。大丈夫か?

こんなときは増設したものを疑うのだ。いにしえの知恵に従う。

増設メモリを外したところ、問題なくリカバリし、起動できた。メモリの初期不良だった。労力と時間を返せ。流した汗の分の水分を返せ。ポカリにして。Buffalo(当時のメルコ)許すまじ。そう思った。それ以来僕はBuffalo(当時メルコ)の製品は購入しなくなった。個人的な不買運動はもちろん、仕事での仕入リストからも外したので、Buffalo(当時の(略))にしてみれば、蚊に刺された程度の影響はあったはずだ。多分。

その後、交換したメモリを搭載したわがVAIO様は快調に動作した、かのように思われた。だが悪夢はまだ始まってもいなかったのだ。

~今日はここまで。続きはまたの機会に~

[05/09/26]続きを書きました。
SONY VAIO PCG-SR9/K使用記 (その2)
http://blog.so-net.ne.jp/yogi/2005-09-26-2

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  • 出版社/メーカー: ミヤビックス
  • メディア: エレクトロニクス

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コメント 3

raiko

私も約5年愛用したPCG-SR9/K すばらしいマシンでした。
今度はそれをまっさらに戻して(2000に戻す予定)こどもたちのおもちゃに。
そうゆうこどもってどうゆう大人になるんだろうね。
by raiko (2005-09-16 20:45) 

dolly

すみません、私はDOLLYで、HKからです、日本語あまりわかりませんですが、SONY VAIO NOTEBOOK の問題をちょっと教えてください。
SR NOTEBOOKの CMOS BATTERY 換えたいですが、やり方がわかれませんです、BATTERYはどこにおいてますか?
thx , my email is : dolly_ng55@yahoo.com.hk
thx for your help!~
by dolly (2007-06-05 05:52) 

yogi

>DORRY

At first, I'm sorry for my poor English.

A position of Backup Battery is back of motherboard.
So I've never try this operation because it's very difficult and dangerous for me.

Please reffer to following webpage.

http://pasokoma.jp/bbs3/pslg8394(only japanese)

本機はバックアップ電池VL2020が非常に交換困難な場所(基盤裏)にあり電池自体も
コネクターに圧着してあるのでかなりのスキルを要します。

"The position of backup battery "VL2020" is in very difficult position (back of motherboard), and it is direct bonding..."

If you want to get more information about "VL2020 Battery", please google it.

Please challenge it if courageous.

Good luck!
by yogi (2007-06-05 21:01) 

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