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『ヒステリック・サバイバー』を読んだ [読書]

・深町秋生著。
・アメリカの学校でヒスパニック系の生徒による銃乱射事件に遭遇し、自らも負傷、傷心のまま帰国した三橋和樹。転校した学校は一見スポーツが盛んな普通の高校のようだったが、校内では体育会系とオタクっぽい生徒との対立が先鋭化し、一触即発状態となっていた。。。
・『果てしなき渇き』にひき続いて『やっぱ埼玉県の高校はこえーわ』という一冊。
・アメリカ銃乱射事件パートがちょっと短かった。序章のみ。もう少しスクールカーストと校内の人種対立について掘り下げても良かったのに、と思う。両方に触れているんだけど、ホントに『触れている』だけだ。
・何度か指摘しているんだけど、少年少女が主人公だと、どうしても実際の年齢よりも落ち着いていて、分別があり、頭が良く描かれがち。そうしないとストーリーが進まないから。その非現実さにちょっと冷めてしまったりする。さじ加減が難しい。
・深町氏の作品は(まだ2作しか読んでないけど)、読みやすいから好きだ。でも徹底的な暴力描写があるので、注意が必要。
・『果てしなき渇き』に比べて暴力描写、少年の無邪気な悪辣さ、理不尽さはだいぶマイルド仕上げになっている。『果てしなき渇き』を読んだけどちょっとグロすぎるわー、という人にはちょうどいい塩梅に仕上がっていると思います。


ヒステリック・サバイバー

ヒステリック・サバイバー

  • 作者: 深町 秋生
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/11/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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