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『カメラを止めるな!』を観た [映画]

・『ゾンビ映画の撮影中にスタッフが本当にゾンビになってしまったが、監督はその臨場感いっぱいのシーンに酔いしれ、撮影が続行されてゆく』というストーリーのワンカット短編作品『ワンカット・オブ・ザ・デッド』。この作品はただのワンカット撮影ではなく、新しく始まるCS『ゾンビチャンネル』の開局記念作品で、一発撮りの生中継という、前代未聞のものだった。監督を引き受けた日陰は果たして『ワンカット・オブ・ザ・デッド』を無事撮影できるのか、そして無事放送できるのか。。。

・上映時間は96分。前半37分のワンカット撮影シーンのネタ回収を残り時間で行う。

・こういう映画・演劇の舞台裏でてんやわんや、という作品は多くある(『ラジオの時間』とか『ザ・マジックアワー』とか、『ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション』もそう)んだけど、はじめに完成作品を観せておいて、後半で種明かしをしてゆく、という筋書きはコロンブスの卵的で新鮮だった。大抵劇中劇と同時進行だったり、前日譚を描いて幕が上がって終わり、というイメージだから。

・というわけで、前半と後半で、似たストーリーを二回観ることになるんだけど、『最初観たときに違和感を覚えたあのシーンは、実はこんなトラブルが後ろで起きていたのか』という種明かしがズバズバされてゆくので、観ていて気持ちがいい。

・もしもこれ、120分にしようとしたら、製作者の情熱とか家族愛とか、ウェットなシーンが入ってくるんだと思うんだけど、今回はそれがなくて、ひたすらスピーディに観せて、笑わせて、一気にエンドロールまで進める。このスピード感がいいのだと思う。
・この、『アイデアだけを映像化させる』、『余計なものを足さずにただただ娯楽作品として仕上げる』作品、最近の映画ではなかなか見られない、潔さを感じる

・ゾンビが安定しない。大丈夫かゾンビチャンネル。でも『ゾンビ専門チャンネル』、楽しそうだな。

・途中でレンズに血がつくシーン、『トゥモロー・ワールド』を思い出した。あの作品も、長回しで有名。

・家族愛のシーンはないけど、よっぽど親ばかだなぁ、と思う。

・最後のピラミッドのシーンで不覚にも泣きそうになってしまった。

・話題になってるこの映画。満足感が高い。あと、小ネタを一通り回収したくなるので、複数回観たくなる作品でした。


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