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『散歩する侵略者』を観た [映画]

・ある日シンジ(松田龍平)は宇宙人に体を乗っ取られ、日常生活をまともに送れなくなってしまった。シンジは妻ナルミ(長澤まさみ)を地球における『ガイド』として共同生活を継続しながら地球人から『概念』を学習していく。ナルミの妹アスミ(前田敦子)からは『家族』、引きこもりのクルマダ(満島真之介)からは『所有』、ナルミの取引先社長スズキ(光石研)からは『仕事』。。。他に地球にやってきた二体の宇宙人も次々に概念を奪ってゆく。概念を奪われ廃人、変人化する人々。宇宙人を殲滅しようとする自衛隊(と警察と厚労省)。別の宇宙人のガイドとなったジャーナリストのサクライ(長谷川博己)。3体の宇宙人が集めた概念を母船に送るとき、宇宙人による地球侵攻が始まる。。。

・細かいことは気にしない人向け。あれだ、以前も引用したけど脳内ゲージを黒沢清監督に寄せないといけないんだ、この作品は。寄せれば楽しめる。



島本和彦著『吼えろペン 4巻 必殺したいあいつ』より。このコマは非常に汎用性が高い。

おそらく『傑作』というのはこの、『作品に自分を恣意的に寄せる』作業が必要ない、或いは自然に寄っていく(惹き込まれる)ものなのだと思う。

・『寄生獣』でも思ったけど、東出昌大氏って、『心ない人』の演技がすごく上手だなぁ。棒読みとは違う、『人でない何か』の演技。演技、だよなこれ。
・松田龍平氏の『うまく歩けない演技』も必見です。
黒沢清監督、相変わらずアンジャッシュの児玉さんが好きだなぁ。
・淡々と仕事を進める厚労省担当官役のの笹野高史氏、怖いなぁ。
・『格闘能力の高い女子高生』ってスクリーン映えする。

・『他人』『嫌悪』、さまざまな概念を獲得した宇宙人は人類を殲滅するために地球に攻撃を加える。そして『愛』の概念を獲得した宇宙人は。。。





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