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『最後の逃亡者』を読んだ [読書]

・熊谷独著。第11回サントリーミステリー大賞受賞作。
・日本からソ連に出向していた岡部は、取引を重ねるうちにソ連軍の最新潜水艦の技術顧問を引き受けるが、それは同時にソ連軍の中枢情報を知ることでもあった。軍から命を狙われることになった岡部、ソ連から亡命したかった売春婦のエレーナ、その娘アンナを連れた逃亡が始まった。。。
・崩壊直前の旧ソ連の日常がこれでもかこれでもかと描写されている。とてもおもしろい。

・長い間『読みたい本』リストに入れていて、晴れて読んだのだけれど、そもそもどうしてこの作品を知ったのかが謎。確か、潜水艦モノを読みたくていろいろ調べてたどり着いた、ような気がする。

・売春婦がフローラを"ハナコ"、ビクトリアを"カツコ"と日本人向けの源氏名をつけている、という部分はなるほど、と感心した。
旧ソ連の暗殺方法といえば、放射性物質の注入。A処理。ひえぇ。



・結末には賛否あるようですが、yogiさんはこういうのも、いいかな、と思いました。救いがない感じ。


最後の逃亡者 (文春文庫)

最後の逃亡者 (文春文庫)

  • 作者: 熊谷 独
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1997/01
  • メディア: 文庫



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